
「SNSの成功戦略を知りたい」
「戦略を知って効果的にアカウントを成長させたい」
「SNSで認知度拡大や売上向上を狙っている」
今回は、SNS戦略について解説します。
SNS戦略はアカウント成長の9割を決めることがあるため、何も考えずに運用すると時間や費用を無駄にしかねません。
そのため、入念な準備をしたうえでSNSを立ち上げることが大切です。
本記事では、SNSを成功させる手順の立て方や運用のコツについて解説します。
企業のSNS担当やこれからSNSを立ち上げる方は、参考にしてみてください。

【9割決まる】SNS戦略が重要な理由
現在は、若者だけでなく幅広い年代の方がSNSを活用しています。
そのため、根拠をもとにSNS戦略を立てれば膨大な人数にリーチでき、認知度や売上が向上しやすいです。
逆に、戦略が不十分なままだと効果的なアプローチができず、時間や費用を無駄にする恐れがあります。
戦略がアカウントの伸びの9割を決めることがあるほどです。
また、SNS戦略があればいつでも軌道修正でき、困ったときの指針になります。
これからSNS戦略の具体的なメリットや手順について解説するため、参考にしてみてください。
SNSで戦略を立てて運用するメリット7選
SNSで戦略を立てて運用すると、主に以下のメリットがあります。
・瞬間的にPRできる
・認知度が拡大する
・集客できる
・教育や成約が見込める
・若年層へ強くリーチできる
・ブランド力が向上する
順番に解説するので、ご覧ください。
1.低コストで運用できる
SNSアカウントは基本無料で運用できます。
Xは月額368円〜の有料プランを利用すれば効果的にアカウントを伸ばせますが、通常は無料で利用可能です。
InstagramやFacebookも利用するにあたって、基本的に費用は発生しません。
一方で、広告は出稿すると、数万から数十万円程度の費用が発生する可能性があります。
中小企業や認知度拡大を意識し始めたばかりの企業では、低コストでPRできる点は大きなメリットと言えるでしょう。
2.瞬間的にPRできる
SNSの大きな特徴として、大きな拡散力があります。
XやTikTokは簡単に投稿を共有できるため、コンテンツ次第でバズを起こすことが可能です。
フォロワーが20人程度でも、内容によっては1回の投稿で数万から数百万人に認知してもらえます。
そのため、一瞬で多くの人へリーチできます。
刺さりやすい投稿をすれば、大多数の方に一瞬でPRできる点もSNSの大きな魅力です。
3.認知度が拡大する
SNSはアルゴリズムにより、企業や商品の存在を知らない人にも投稿が表示されます。
ユーザーの検索履歴や閲覧内容に基づいて、興味がある内容をおすすめに投稿する機能があるためです。
SNSの機能により、商品を知らない潜在層や未知層にアピールすることが可能です。
新規顧客の獲得にもつながるでしょう。
手間をかけずに幅広い層に広報できる点は、非常に優秀です。
4.集客できる
SNSには、以下の特徴があるため集客に適しています。
・コンセプトを決められる
・役立つ情報を発信できる
・口コミを共有できる
コンセプトを決めれば「どういった理念でアカウントを運用しているか」や「商品販売の目的」を伝えられるため、刺さったユーザーから商品を買われやすくなります。
また、サービスについて役立つ情報や口コミを共有できればメリットがわかり、購買にもつながるかもしれません。
適切な戦略を立てれば、SNSから集客することも可能です。
5.教育や成約が見込める
人はサービスを購入する際に、認知→教育→販売のステップを踏む傾向があります。
サービスの存在を知り、必要性・メリットを理解して購入したいと思うためです。
SNSでは、上記の3ステップを全て実践することが可能です。
実際に、XやTikTokなどの拡散性がある媒体で集客し、LINE・YouTubeなどで教育を施すことで成約につなげられます。
集客から教育・成約までの一連の流れを任せられる点が、SNSの魅力です。
6.若年層へ強くリーチできる
若年層の多くが、SNSを利用しています。
以下の総務省のデータからでも、若年層の9割近くがSNSを利用していることがわかります。
引用元:総務省|令和5年通信利用動向調査の結果
そのため、SNSを活用すればほぼすべての若年層にPRすることが可能です。
若い世代向けのサービスを展開している場合は、SNSで宣伝するだけでほとんどの若者に認知される可能性があります。
学生や新卒向けのサービスを展開している企業は、SNSを活用すれば広く認知されるでしょう。
7.ブランド力が向上する
SNSで広報し続ければ、イメージが定着していきます。
さらに、ユーザーと継続的にコミュニケーションを取り距離を深めることで、企業ブランドを確立することも可能です。
実際に、シャトレーゼはケーキ画像の投稿とともに「#ハッピーバースデーシャトレーゼ」のポストをすることで「誕生日ケーキと言えばシャトレーゼ」のイメージを確立させました。
また、丸亀製麺も同様の手法で、夏に食べるうどんとして「氷うどん」の販売量を向上させています。
SNSを活用することで、企業のブランド力が上昇し、商品・サービスの販売力を高められます。
SNS戦略を成功させるコツ5選
SNS戦略を成功させる主なコツは、以下の5つです。
・定期的に発信する
・キャンペーンを実施する
・PDCAを回す
・他のSNSと併用する
上記を意識すれば、SNSで成果を上げやすくなります。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.ユーザーと積極的に絡む
SNSは情報発信するだけでなく、ユーザーとコンタクトを取ることが可能です。
コメントへの返信や積極的ないいね・シェアはアカウントの評価を高めます。
以下は、Instagramのアルゴリズムの一部を抜粋したものです。
Feedでは、最も詳しく調べる5つのインタラクションは、投稿に数秒を費やすこと、コメントすること、いいね!すること、シェアすること、プロフィール写真をタップすることなどです。アクションを実行する可能性が高く、そのアクションを重く評価すればするほど、フィードの上位に投稿が表示されます。時間の経過とともにシグナルや予測を追加および削除し、興味のあるものをより良く表面化するために取り組んでいます。 引用元:Instagram|インスタグラムランキングの説明 |
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実際にInstagramでもコメントやいいねをされれば、アカウントが伸びることが示唆されています。
ユーザーと積極的に絡めば、相手からもアクションを起こしてくれる可能性が高まるでしょう。
2.定期的に発信する
SNS戦略の観点において定期的な発信は、以下の効果が見込めます。
・投稿がおすすめに表示される
・フォロー解除されるリスクを抑える
・固定の曜日・時間の投稿でファンを増やす
多く投稿をすることは、アルゴリズムの観点から高評価を受け、おすすめに表示されやすくなります。
また、固定の曜日や時間帯に投稿することで、新規フォロワーの獲得やファン化を進めることが可能です。
例えば、毎週金曜日の22時に1人で晩酌している動画を投稿すれば、一部の視聴者から動画を継続的に閲覧される可能性があります。
定期的な発信は多くの効果が見込めるため、SNS戦略を成功させるために大切です。
3.キャンペーンを実施する
キャンペーンを実施すれば注目される傾向があるため、アカウントを効果的に伸ばせます。
例えば、お菓子を提供するLoacker JapanではInstagramでフォロー&コメントなどの手続きをすれば、当選した方にお菓子セットをプレゼントするキャンペーンを実施していました。
その対策により、フォロワーと交流を深めただけでなく、アカウントを成長させています。
ミスタードーナツも推しドーナツ選挙を毎年行うことで、ハッシュタグの獲得やファン化の促進に成功しています。
キャンペーンを実施すれば、アカウントを伸ばし商品の成約率を高めることが可能です。
4.PDCAを回す
PDCAとは「Plan(計画)+Do(行動)+Check(評価)+Action(改善)」の4つを繰り返し、マーケティング効果を高めることを指します。
SNSもPDCAを回すことで、改善点を修正でき成果を高められます。
PDCAを回す際に、SNSごとの専用ツールを使うと、正確に分析できるためおすすめです。
代表的なSNSごとのおすすめ分析ツールは、以下のとおりです。
SNS | 分析ツール(無料) |
---|---|
X | SINIS for X |
Instagramインサイト | |
YouTube | YouTubeアナリティクス |
TikTok | TikTokビジネスアカウント |
どのツールも無料で利用できるため、上記のツールからPDCAを経験し、分析に慣れてみましょう。
5.他のSNSと併用する
SNSによって利用しているユーザー層や期待できる効果が異なります。
そのため、複数のSNSを併用すれば幅広い層にアプローチできるうえに、目的ごとの効果的な摂取が可能です。
以下は、SNSごとのメインユーザー層や特徴を表しています。
SNS | メインユーザー層 | 特徴 |
---|---|---|
X | 10〜30代 | ・拡散力が高い ・認知度拡大と相性抜群 ・最新キャンペーンを宣伝できる |
10〜20代 | ・画像で訴求する ・ビジュアル重視のサービスと相性がよい |
|
YouTube | 10〜40代 | ・教育やファン化につなげられる |
30〜40代 | ・実名で登録されている ・信頼性が高い |
|
TikTok | 10〜20代前半 | ・初心者でもバズりやすい |
20代後半〜30代 | ・ビジネスに特化している ・誹謗中傷、炎上のリスクが低い ・情報の信頼性や安全性が高い |
併用のおすすめ例として、TikTok×Instagramがあります。
初心者でもTikTokをバズらせることで、新規フォロワーの獲得が難しいInstagramへの流入数を増やすことが可能です。
SNSを成功させるために、複数ツールの併用も意識してみましょう。
【爆益】SNS戦略を成功させる手順7つ
実際に、SNS戦略を立てる手順について解説します。
以下の手順でアカウントを立ち上げると、成果が出やすいためおすすめです。
・目標を決める
・ペルソナを予想する
・競合分析する
・利用SNSを選定する
・KPIを決める
・運用する
順番に解説します。
1.目的を明確にする
まず取るべき戦略を明確にするために、目的を決めましょう。
SNSを運用する目的は、主に以下の3つに分けられます。
・売上拡大
・認知度向上
・採用
さらに売上は、新規顧客または既存顧客による売上に分解することが可能です。
目的ごとに取るべきSNS戦略は、以下のとおりです。
目的 | 戦略 |
---|---|
新規顧客による売上 | ・新商品情報の発信 ・キャンペーンの実施 ・動画広告 ・口コミの活用 |
既存顧客による売上 | ・顧客のファン化 ・既存顧客への割引、特典サービス |
認知度向上 | ・毎日発信 ・SNSでのシェア機能 |
採用 | ・LinkedInの活用 ・1日数回の発信 |
例えば、SNSを通じて企業の認知度を上げる場合、毎日発信したり投稿を共有したりするとよいでしょう。
SNSを運用する目的によっておすすめの戦略が異なるため、事前に目的を明確にしましょう。
なお、企業がSNSを運用する目的については、関連記事「企業のSNS運用の目的とは?業務内容や成功のコツを解説」で併せて解説しているためご覧ください。
2.目標を決める
次に、SNS運用の目標を設定します。
目標から逆算することで、具体的な取り組み過程を設定することが可能です。
例えば、半年で5万円の新商品を100個売る目標を設定したとしましょう。
50個売るための例として、以下のようなロードマップを作成できます。
・1ヶ月目:1日数回の投稿:毎日10人のフォロー
・2ヶ月目:1日数回の投稿:毎日10人のフォロー
・3ヶ月目:10個の商品販売
・4ヶ月目:20個の商品販売
・5ヶ月目:30個の商品販売
・6ヶ月目:50個の商品販売
3ヶ月目から商品を売るために、1〜2ヶ月目で何をすればいいのか掴みやすくなるでしょう。
目標設定は、目標を達成するまでの取り組みを明確にできるため重要です。
3.ペルソナを予想する
ペルソナを設定すれば、ユーザーに刺さる訴求ができます。
例えば、20〜30代の方へ宣伝する場合、同じ商品でも就職や結婚などのライフイベントがあるため「時間と質の面でコスパが優れている」「多様なライフスタイルに対応できる」などの訴求が効果的です。
顧客の年齢・職業・趣味などを明確にすると、ペルソナを細かく設定できます。
またクライアントのサービスを販売する方は、顧客とペルソナをすり合わせることが大切です。
4.競合分析する
競合を分析することで、効果的な投稿内容を把握できます。
特に確認すべき項目は、以下のとおりです。
・運用しているSNS
・投稿内容
・頻度
・エンゲージメント数
・成功事例
・運用課題
成功している競合のSNS媒体や投稿頻度を模倣すれば、ある程度の成長が期待できるかもしれません。
また、閲覧数に応じてエンゲージメント数が高ければ「どういった投稿が成功しているのか」傾向を掴みやすくなります。
競合分析することで、自身のアカウントを効果的に伸ばすことが可能です。
5.利用SNSを選定する
SNS媒体によって特徴や使用ユーザー層が異なります。
例えば年配層にPRしたかったり、堅実なイメージをつけたかったりする場合は、Facebookでの宣伝がおすすめです。
Facebookは40代以上の利用者が多く、信頼性の面で好評を得ています。
各SNSの特徴と目的ごとのおすすめツールについては、本記事の「他のSNSと併用する」で詳細に解説しているため、参考にしてみてください。
6.KPIを決める
KPIとは、中間目標のことです。
KPIを設定すれば、途中段階でも効果的に運用できているのか判断できます。
SNSのKPIを設定する際は、以下の項目について決めるのがおすすめです。
・リーチ数
・エンゲージメント数
・タグ付け数
・指名検索数
エンゲージメント数や指名検索数は、ユーザの関心の高さに直結するため、中間目標を達成できれば成約率の向上も見込めます。
上記4つのKPIを設定してみましょう。
なお、フォロワー数のKPIを達成しても売上には結びつきにくいため、設定しなくてもよいかもしれません。
7.運用する
最後に、設定した目標や適切なツールに基づいてSNS運用を実施します。
中間目標であるKPIを達成できる施策を施しましょう。
段階ごとの目標を達成できなければ、運用を改善させていくことも大切です。
クラプロに問い合わせれば、70歳以上を支援したSNSの専門家が独自の経験・ノウハウに基づいてSNS戦略を立てます。
お客様と入念に打ち合わせをしたうえでアカウントを成長させます。
適切にSNSアカウントを立ち上げたいと思っている方は、積極的にご相談ください。
SNS戦略で犯してはいけないミス
SNS戦略で犯してはいけないミスはフォロワーのみを増やすことと、商品PRのみをすることです。
フォロワーのみを増やしても、サービスが購入されなければ意味がありません。
「フォローすれば報酬をプレゼント」といった広報は、フォロワー数が増えるだけで成約につながらない恐れがあります。
また、SNSはフォロワーとコミュニケーションを取り関係を深められることが強みです。
そのため、商品PRのみをするとつながりを深められないほか、悪印象持たれる可能性もあります。
成約につながるフォロワーの獲得・視聴者との関係を深めるアクションを心がけましょう。
【成功事例】SNS戦略で成果を上げた企業3つ
実際にSNS戦略で成果を上げた企業を紹介します。
・Instagramの成功事例【GU】
・YouTubeの成功事例【GOPRO】
それぞれ解説します。
1.Xの成功事例【マクドナルド】
マクドナルドは拡散力の高いXを活用して、ユーザー参加型キャンペーンを実施しました。
マクドナルド総選挙がよい例で、上位を獲得した商品は商品ごとの公約を実現します。
例えば、2017年にはダブルチーズバーガーが1位になり「ダブチからトリチへ」の公約を掲げていたため、お肉とチーズの枚数を2枚から3枚に変更しました。
その結果、ダブルチーズバーガーの販売数も増加しました。
Xの特徴を理解し、売上の向上につなげた例です。
2.Instagramの成功事例【GU】
アパレル店のGUは、Instagramを用いて新作コーデや、季節限定ファッションを紹介しました。
Instagramは写真を鮮明に掲載できるため、ファッション紹介に適しています。
またインスタグラマーとのコラボを実施することで、訴求力も向上させました。
おしゃれをしたい人に需要の高いアカウントに成長しています。
3.YouTubeの成功事例【GOPRO】
GOPROは手のひらに収まるほどのカメラですが、テレビ番組の撮影に使われるほど高性能です。
GOPROで、YouTubeチャンネルのさまざまな動画を撮影しました。
その結果、1,000万人を超えるYouTubeチャンネルに成長したうえに、GOPROの機能性を宣伝することにも成功しています。
商品機能とYouTubeチャンネルの特性がマッチしたよい例です。
まとめ|SNS戦略を理論立ててアカウントを伸ばそう
SNS戦略でアカウント成長の9割を決めることもあります。
そのため、理論立ててSNS戦略を立てることが大切です。
SNS戦略を立てる際は、最初に目標や目的を設定しましょう。
目標・目的を設定すれば適切な訴求ができたり、今やるべきことが明確になったりします。
本記事は、SNS戦略の立て方や成功するコツが詳細に解説されています。
SNSを立ち上げる際はぜひ参考にしてみてください。
なお、クラプロでは3ヶ月でフォロワー4万人を突破したしたSNSのプロがアカウントを成長させます。
運用代行も受け付けているため、SNSアカウントを運用する方はお気軽にお問い合わせください。