SEO対策とは、ウェブサイトやブログがインターネットの検索エンジンで上位に表示されるように工夫することです。
ところで近年「SEO対策は意味がない」という声がありますが、本当にそうなのでしょうか?
本記事では、
・SEO対策は意味がないと言われる理由
・SEO対策で成果が出ない原因
・意味がないSEO対策
などについて解説します。
SEO対策で効果が出ないと思われている方や本当に効果がないのか知りたい、と思う方は、ぜひ最後までご覧ください。
SEO対策は意味がないと言われる理由
ここでは、SEO対策は意味がないと言われる理由について紹介します。
具体的には以下の通りです。
・検索アルゴリズムのアップデートで順位が変わる
・集客しても売り上げに繋がらない
それぞれを詳しく見ていきましょう。
効果がすぐに出ない
SEO対策は意味がないと言われる理由として、効果がすぐに出ない点が挙げられます。
SEO対策は成果が出るまでに一定の時間を要します。
即効性がある広告とは異なり、成果が出るまでに半年から1年ほどの期間が必要になるケースも珍しくありません。
そのため、即効性のある効果を求めていると、SEO対策が頓挫してしまい「意味がない」と判断しがちです。
SEO対策に取り組む際は、中長期的な目線で戦略を立てていきましょう。
検索アルゴリズムのアップデートで順位が変わる
SEO対策は意味がないと言われる理由として、検索アルゴリズムのアップデートで順位が変わる点も挙げられます。
検索エンジンは、WEBサイトを評価する検索アルゴリズムを定期的にアップデートしています。
特に検索アルゴリズムが大幅に変更されると(例:Googleのコアアルゴリズムアップデート)、サイトのSEO評価に大きな影響を及ぼし、検索結果の1ページ目に表示されていたサイトが圏外になってしまうケースも珍しくありません。
一時的に検索上位を獲得し成果につながっていたものの、検索アルゴリズムのアップデートによってその成果が失われることがあり、サイト運営者は「これまで取り組んできたSEO対策の意味がなかった」と感じてしまうことがあります。
しかし、検索大手Googlでeは常に「検索ユーザーの利便性を高めること」を目的としたアップデートを行うため、それまで行ってきたSEO対策がユーザーファーストになっていれば、アルゴリズムアップデートで順位が大きく下がることはありません。
アルゴリズムアップデートの傾向に合わせ対策方法を変えることも大切ですが、常にユーザーのためになるコンテンツ作成が重要だと覚えておきましょう。
集客しても売り上げに繋がらない
SEO対策は意味がないと言われる理由として、売上や申込みが増えない場合があるためです。
SEO対策でサイトへのアクセス数が増えたにも関わらず、成果や収益が増えないケースも少なくありません。
その理由は、「コンテンツの書き方や訴求が適切ではない」可能性が高いことが挙げられます。
例えば記事を上位表示できてアクセスを集められても、コンバージョン(申し込みや問い合わせ)を獲得できなければ「意味ない」という評価に繋がります。
SEO対策の目的が認知拡大であればアクセスだけでも問題ありませんが、大半の方は、目的をコンバージョン数の増加に置いています。
コンバージョンから遠いキーワードの場合、うまく内部リンクを設置してコンバージョンに近い記事へとユーザーを流してあげましょう。
SEO対策で成果が出ない原因
ここでは、SEO対策で成果が出ない原因について解説します。
具体的には以下の通りです。
・キーワード選定が出来ていない
・サイトをのリンク構造が整っていない
それぞれを詳しく見ていきましょう。
WEBサイトを立ち上げて間もない
1つ目は、WEBサイトの立ち上げからの期間です。
サイトを立ち上げてあまり時間が経過していない場合、上位表示されにくいです。
その理由として2つ、「サイトの専門性や権威性、信頼性が足りない」ことと、「外部サイトからの被リンクがない」ことがあります。
SEO対策では、サイト内の情報が網羅されておらず、専門性や権威性、信頼性が検索エンジンに伝わっていなければ、ユーザーに有益ではないと判断されるため、上位表示が難しくなります。
サイトの専門性や権威性、信頼性は、被リンク(他サイトからのリンク)によって判断されているといえます。
そのため、サイトを立ち上げて間もなく、十分な被リンクが集まっていない場合にも、上位表示が難しいです。
この2つの理由から、サイトを立ち上げて間もないうちは、成果が出にくいです。
上位表示させるには、継続してユーザーの役に立つ、質の高いコンテンツを作り続け、高い評価を得る必要があると覚えておきましょう。
キーワード選定が出来ていない
SEO対策において、コンバージョンを意識したキーワード選定は極めて重要です。
しかし、このキーワードの選定がうまくできていないと、サイトへの流入だけでなくビジネスの目的である成約率を高めることにはつながりません。
このキーワード選定については以下の記事に詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。
SEO対策にはキーワード選定が超重要!選び方や役に立つツールを紹介
WEBサイトをのリンク構造が整っていない
3つ目は、WEBサイトの構造や内部リンクが最適化されていない場合が挙げられます。
キーワードに対するユーザーの検索意図を調べて質の高いコンテンツを作成できていても、サイト構造や内部リンクなどが適切な形になっていないと、検索エンジンは正しい情報を得られず、適切な評価をしてもらえません。
検索エンジンは、自社サイト内や外部サイト内のリンクを頼りにコンテンツを巡回し、タイトルや見出しを伝えるHTMLタグから記事内の情報を収集しているからです。
ユーザーにとって、情報を見つけやすいサイトにするだけでなく、検索エンジンにとっても、情報を収集しやすいサイトにすることがSEO対策のコツです。
高品質なコンテンツ作成を心がけているにも関わらず、検索順位が芳しくない場合には、サイト構造や内部リンクの最適化が必要だと覚えておきましょう。
こんなSEO対策は意味がない
ここまでで、SEO対策は意味がないと思われてしまう理由と、SEO対策の成果につながらない原因について解説しました。
ここでは、SEO対策をする上で意味がない施策を紹介します。
具体的には以下の通りです。
・キーワードを詰め込み過ぎた記事
・低品質な記事を多数作成
・自作自演の被リンク
・作成した記事を放置している
それぞれを詳しく見ていきましょう。
文字数を多くすることだけを意識した長い記事
ただ文字数を多くしただけのコンテンツは、SEO対策において意味がありません。
重要なことは、そのコンテンツがユーザーの検索意図をどれだけ満たしているかです。
ユーザーの検索意図に合わせコンテンツを作成する場合、様々な情報を記事内にまとめるため、自然と文字数が増えます。
しかし、ユーザーの検索意図から離れ、対策キーワードと関係のない情報が多いコンテンツは、かえって逆効果になります。
したがって、SEOコンテンツの制作では文字数ありきで考えるのではなく、あくまでもユーザーの検索意図を満たす情報を過不足なく提供するようにしましょう。
キーワードを詰め込み過ぎた記事
コンテンツにキーワードを不必要に詰め込んでも、検索上位を獲得できるわけではありません。
過去には「背景色と同じ文字色でキーワードをたくさん挿入する」といった手法もありました。
以前は効果があった施策ですが、現在は逆効果になってしまい順位の下落につながる可能性が高いです。
コンテンツを作成する時に大切なのは、ユーザーの求める情報が読みやすく分かりやすい文章で作成されていることです。
あくまで自然な文章を心がけ、適度にキーワードを含めるようにしましょう。
低品質な記事を多数作成
あらゆるキーワードからアクセスを増やすため、とにかく低品質なコンテンツを量産するのは、SEO対策として意味のない、NGな手法です。
情報量が少なく、ユーザーの役に立ちそうもないぺージが多いと、それぞれのページの評価が低くなるため、サイトの評価も下がります。
キーワードに対してユーザーの求める情報が記載されておらず、キーワードだけを詰め込んだだけの質の低いコンテンツの量産は避けましょう。
SEO対策に必要なのは、キーワードからユーザーの検索意図を把握し、求める情報を網羅したコンテンツであることを常に意識することが賢明です。
自作自演の被リンク
検索上位を獲得したいからといって、自作自演の被リンク戦略を実行するのはよくありません。
SEO対策において、自分で作った別のサイトからリンクを張ったり、被リンクを購入したりする行為はSEOに悪影響を及ぼします。
被リンクの獲得はSEOでのサイト評価を高めるための有効な施策ですが、以下のような被リンクはペナルティの対象となりサイト評価が下がってしまう恐れがあります。
◆ペナルティにつながりやすい被リンク
・関連度の低いサイトからの被リンク
・同一IPアドレスからの被リンク
・短期間で大量に獲得した被リンク
万が一、外部から質の低い被リンクを受けてしまった場合は、Googleサーチコンソールから「リンクの否認」を行ってください。
Googleからペナルティを受けないためにも、質の低い被リンクは避けましょう。
作成した記事を放置している
WEBサイトのコンテンツや記事を作成したまま放置し続けると、マイナス評価につながります。
例えば、以下のようなデメリットが生じます。
・コンテンツの鮮度が落ちる
・新たな競合コンテンツに負ける
・サイト全体の評価が下がる章
新規のコンテンツを作成することも大切ですが、既存のコンテンツをリライトするのも検索上位を獲得するうえで欠かせない作業です。
競合は絶えずリライトを行って検索上位を狙っています。
既存のコンテンツのリライトする際は、検索上位のコンテンツをチェックして、不足している情報を追加したり、余計な情報を削除していきましょう。
まとめ
今回はSEO対策で効果が出ないと思われている方や本当に効果がないのか知りたい、と思う方向けに
・SEO対策は意味がないと言われる理由
・SEO対策で成果が出ない原因
・意味がないSEO対策
などについて解説しました。
SEO対策が意味ない結果に終わるかどうかは、正しい施策を行えているかどうかで決まります。
SEO対策に取り組む際は、中長期での戦略を練り、試行錯誤を繰り返すことが大切です。
ユーザーファーストを意識し、質の高いコンテンツ作成を心がけていきましょう。
この記事が、SEO対策に疑問を持っている方やSEO対策をしても効果が出ずに悩んでいるかたのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。