ホームページを制作する上で、SEO対策は積極的に行っていきたい施策です。
近年、多くのWEBページ(サイト)で検索上位表示をさせるためのSEO対策が行われています。
本記事では、
・SEO対策とは?
・ホームページ制作で意識すべきSEO対策とは?
・ホームページ制作におけるSEO対策の効果を測定するツール紹介
などについて解説します。
これからホームページを制作する上でSEO対策を行っていきたい、と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
SEO対策とは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で日本語にすると「検索エンジン最適化」といいます。
具体的にはWebサイトの内容を、Google等の検索エンジンに理解しやすいように最適化すること、検索結果に表示させることで自分が伝えたい情報をユーザーにきちんと届けられるようにすることです。
ここでは、SEO対策をより深く理解するためにも以下の項目について解説していきます。
・SEO対策はGoogle対策
それぞれを詳しく見ていきましょう。
SEO対策の種類
SEO対策ですべきことはいくつもありますが、大きく分類すると次のことが挙げられます。
・内部施策
・コンテンツSEO
・外部施策
◆内部施策とは
今あるWebサイトの仕組みを修正するものです。
Webページは主にHTMLという言語を中心に書かれていますが、ロボットが読み込みにくい記述をしている場合、人間から見ると普通のWebページに見えても検索エンジンのロボット(クローラー)から見ると何を書いているのかまったくわからない状況が発生することがあります。
そのため、検索エンジンにも人間と同じように内容を理解させられるよう、内部対策を行う必要があります。
具体的には
・キーワードの最適化
・HTMLタグの最適化
・サイト内リンクの最適化
・スマートフォン最適化
等です。
◆コンテンツSEOとは
検索ニーズに沿ったコンテンツ(内容)を記載したページを作成する手法です。
具体的には
・検索ニーズにあw瀬田コンテンツの規格・施策
・商品/ブランドの接点としてのコンテンツ企画
・古くなったページのメンテナンス(リライト)
・サイトやページの信頼性向上のための改善
等です。
◆外部施策とは
インターネット上で外部から高い評価を得ることで検索結果の上位表示を目指すものです。
具体的には、外部サイトからリンクをもらい、検索エンジンに評価してもらうための施策です。
SEO対策はGoogle対策
SEOの定義について「検索エンジンに対しての最適化」としましたが、一般的にSEOにおいて「検索エンジン」というとGoogleを指します。
その理由は単純で、日本ではGoogleのシェアが圧倒的で7割以上を占めているからです。
次点でYahooがシェアが多いのですが、Yahooは検索順位の決定についてGoogleと同じ仕組みを採用しているため、結果的に「Googleの検索エンジンに対して対策すること」が「SEO対策」という認識となっています。
検索順位が上がる仕組み
Googleが公表したガイドライン「General Guidelines(英文記事)」には、検索順位が決まる200以上の要素が解説されています。
一方で、その要素たちがどのくらいの比重で重要なのかは、明文化されていません。
「このように対応すればすぐに順位が上がる」といったマニュアルが書かれているわけではないのです。
しかし、Googleのこのガイドラインや各種の公式発表を、Google検索のビジネスモデルと照らし合わせると、「Googleが検索結果画面を通してどのようにユーザーに情報を伝えたいのか」のヒントを読み解くことができます。
Googleでは、ユーザーの疑問が解消される記事のあるWebサイトかどうか、まずはロボットがサイトを確認していきます。
その結果、一定の水準を満たすと判断された記事が検索結果に表示されるのです。
そのため、ユーザーの疑問に対して、内容が充実している記事が上位表示されやすくなります。
しかし、1位のWebサイトが常に最適かどうかは、検索キーワードの状況によって異なります。
検索時の滞在時間や閲覧後の行動を分析して、順位が入れ替わっていくのです。
AIやロボットだけでなく、ユーザーの目を通したフィードバックが反映されます。
それにより、検索結果の品質はキープされているのです。
ホームページ制作で意識すべきSEO対策とは?
ここでは、ホームページを制作する上で意識したいSEO対策について解説します。
具体的には以下の通りです。
②見出し作成
③MetaDescription(メタディスクリプション)設定
④コンテンツ作成
⑤内部リンクの設置
⑥外部施策(リンクサイトの評判)
⑦効果を測定
⑧キーワード見直し、リライト
それぞれを詳しく見ていきましょう。
①キーワード選択
キーワード選定は、SEO対策の効果を最大化するために欠かせません。
以下のポイントを押さえて、効果的なキーワード選定を行いましょう。
・検索ニーズの把握
ターゲットとなるユーザーがどのような検索ニーズを持っているか理解しましょう。
これにより、ユーザーが求める情報を提供するキーワードを選ぶことができます。
・検索結果状況の分析
選定したキーワードに対する検索結果状況を調査し、競合サイトや上位表示ページの強み・弱みを把握します。
これを参考に、自社サイトの差別化を図りましょう。
・成果貢献の予測
選定したキーワードが目標達成にどれだけ貢献するかを予測しましょう。
検索ボリュームやコンバージョン率などを考慮し、最も効果的なキーワードを選んでください。
・キーワードの種類
キーワードは、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3種類に分類されます。
ビッグキーワードは検索ボリュームが多く、ミドルキーワード、ロングテールキーワードになるほど検索ボリュームが少なくなる傾向です。
・ツール活用
キーワード選定には、Google Keyword Plannerや、ラッコキーワードなどのツールが役立ちます。
これらを活用し、効果的なキーワードリサーチを行いましょう。
キーワード選定は、SEO対策の成果を大きく左右する重要なステップです。
検索ニーズや検索結果の状況を把握し、成果貢献の予測を行いながら、最適なキーワードを選定しましょう。
②見出し作成
コンテンツには内容を要約したタイトルと、それぞれの文章をブロックに分けたときの見出しを設定できます。
そして、タイトルや見出しにメインキーワードや関連キーワードを入れ込むことでGoogleにどのような内容のコンテンツなのかを伝えるこどができるため、SEO対策では重要な要素になります。
ユーザーファーストという観点からすると、見出しは訪問してくれたユーザーにコンテンツ内容がどのようなものかを伝えるための手段にもなります。
タイトルや見出しを読むだけで分かりやすく、興味を引く見出しにしましょう。
③MetaDescription(メタディスクリプション)設定
MetaDescription(メタディスクリプション)とは、記事の概要を紹介する文章のことです。
メタディスクリプションは、GoogleやYahoo!などの検索結果にスニペット(説明文)として表示されます。
100文字前後でコンテンツ内容がどのようなものか、ぱっと見て興味を持ってもらえるものにしておくことでユーザーがページに訪問する機会が増えます。
ポイントはメインキーワードを数回含めておくことです。
これもSEO対策で非常に重要な要素なので抑えておきましょう。
④コンテンツ作成
タイトルや見出しが決まったら、コンテンツを書きましょう。
その際、もっとも大切なことは、自社が設定した対策キーワードで情報を検索するユーザーが抱えている課題を想定し、その課題を解決できる方法、知識、回答などの情報を含むコンテンツを作ることです。
SEO対策のためのコンテンツを作るのではなく、あくまでもユーザーにとって有益な情報を提供できるコンテンツであることが第一条件です。
SEO対策を行う上でコンテンツの内容は非常に重要であり、いくらテクニック的に施策を行ってもコンテンツの中身が有益でないとユーザーは離脱していきます。
しかし、「ユーザーに有益なコンテンツ」と言われても、初めてSEO対策を行う方にはハードルが高いかもしれません。
メインキーワードや関連ワードを意識しつつ、ユーザーが求める正しい情報を書いていきましょう。
また、SEO対策として検索ユーザーに出来る限り寄り添い、同じ気持ちになって書くことが何よりも重要であることを忘れずに、ユーザーにとって読みやすい文章作成を心がけましょう。
⑤内部リンクの設置
Webページを作成しても、探しにくかったり関連するページから辿りにくい等の問題があると、利便性が損なわれます。
ユーザーが発見しにくいページは検索エンジンからの評価も低くなると考えましょう。
例えば「新規でコンテンツを作成したのにどのページからもリンクが設定されていない」「あるページに関連するページが他にもあるのにリンクが設定されていない」等のケースは、リンクを設置することで改善することが可能です。
内部リンクの簡単な施策として「欲しい情報を見つけやすくすること」を念頭に入れておきましょう。
⑥外部施策(リンク・サイトの評判)
SNSや広告等でPR活動をしてWebサイトの告知活動をすることも重要です。
自分のWebサイトの告知活動をすることで自社の活動を知ってもらい、良い評判を獲得する、誰かに紹介してもらう、リンクを獲得する等の機会を増やすことができます。
Googleの「Google が掲げる 10 の事実」内にある「ウェブ上の民主主義は機能する」にある通り、リンクにおいてはその重要性が言及されています。
また、良い評判に関しては公式の発表はないものの、Googleの理念を考えると重要度が高いことが想定されます。
⑦効果を測定
コンテンツの効果測定と改善は、SEO対策の成果を可視化し、継続的に最適化するために欠かせないプロセスです。
以下の3点を確認しましょう。
①ツールの活用
Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどの無料ツールを使って、トラフィックやキーワードの順位、コンバージョン率などを定期的にチェックしましょう。
②定点観測
リリース後、一定期間ごとにキーワード順位の動向や競合との差を確認することで、改善ポイントを見つけられます。
③改善施策
効果測定から得られたデータをもとに、リライトやコンテンツ追加、リンクの見直し、場合によってはキーワードの見直しも行いましょう。
効果測定と改善を繰り返すことで、SEO対策はより効果的になり、上位表示へと繋がることが期待できます。
継続的にサイトの最適化を行い、最新情報の取得を心がけましょう。
⑧キーワード見直し、リライト
ここまでの対策をおこなってもなかなか検索上位に表示されないという場合、目標にしているキーワード自体に問題がある可能性があります。
ユーザーに需要のない(検索されない)キーワードを選んでいないか、逆に最初から難易度の高いキーワードばかりを狙っていないか、サイト内のキーワードのジャンルがバラバラではないか、見出しは最適化されているかなど、これまでに作成した記事やコンテンツを見直してみましょう。
仮にキーワード選定に問題がないと考えられる場合は、リライト(記事の修正)を行いましょう。
例えば、単純に【2024年版】などタイトルが更新されていないだけでも順位は下がる可能性があります。
情報の鮮度を保つことはSEO上重要ですので、情報のアップデートを含めて、こまめに記事を更新していくことがポイントです。
テクニカルSEOが最適化されているか、上位競合サイトの記事と比較して情報は不足していないかなど、コンテンツの質と量を高める努力を行うといいでしょう。
また、一度検索上位に表示されたとしても、定期的に起こるGoogleのアップデートによって、検索順位が下がってしまうケースが多々あります。
その場合は、アップデート完了後に上位コンテンツとの差分を測り、改善していく必要がありますので適宜見直していきましょう。
ホームページ制作におけるSEO対策の効果を測定するツール紹介
ここでは、ホームページ制作におけるSEO対策の効果を測定するツールを紹介します。
・GRC(無料&有料:インストール型)
・Ahrefs(有料:クラウド型)
それぞれを詳しく見ていきましょう。
Google Search Console(無料)
「Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)」は、Google検索におけるホームページの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ無料サービスです。
一般的なの検索順位チェックツールとは異なり、検索エンジンであるGoogleが提供しており、信頼できるデータと言えます。
ただし、キーワードごとの順位を一覧表示することはできません。
複数のキーワードを対策している場合は、順位の確認に時間を要します。
なお、検索順位の確認以外にも、様々なことができます。
・検索パフォーマンス(平均検索順位、表示回数、クリック数、クリック率、検索クエリ)を確認する
・インデックス登録
・Googleからペナルティを受けていないか、セキュリティに問題がないかの確認
・内部リンクと外部リンクの確認
・ユーザーの追加(権限付与)やホームページアドレス変更時のGoogleへの通知など
Google Search Consoleは、SEO対策をしていくうえで必須ともいえるツールなので、積極的に活用していきましょう。
GRC(無料&有料:インストール型)
「GRC」は、有料の検索順位チェックツールで、パソコンにインストールして使います。
GRCではキーワードごとの順位が一覧で確認できるだけでなく、どのページ(URL)が検索結果に表示されているのか把握することも可能です。
なお、無料でも使えますが、その場合はキーワードを10個までしか登録できません。
登録キーワード数を増やしたい場合は、有料ライセンスを購入しましょう。
なお、モバイルの検索順位を確認するためには、別ソフトの『GRCモバイル』をインストールする必要があるので、注意してください。
Ahrefs(有料:クラウド型)
「Ahrefs(エイチレフス)」は、有料の検索順位チェックツールです。
クラウド型のため、デバイスにソフトをインストールする必要がなく、ブラウザ上で順位を確認できます。
また、「Ahrefs(エイチレフス)」なら、競合が上位表示しているキーワードを調べることも可能です。
自社のSEOキーワードを見つける手段としても有効なので、予算がある場合は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、これからホームページを制作する上でSEO対策を行っていきたい、と考えている方向けに
・SEO対策とは?
・ホームページ制作で意識すべきSEO対策とは?
・ホームページ制作におけるSEO対策の効果を測定するツール紹介
などについて解説しました。
SEO対策に取り組む際は、中長期での戦略を練り、試行錯誤を繰り返すことが大切です。
その際は、本記事で紹介したSEO対策の効果を測定するツールをぜひ活用してみてください。
また、コンテンツのリライトを行い、ユーザーファーストを意識し、質の高いコンテンツ作成を心がけていきましょう。
この記事が、これからホームページを制作する上でSEO対策を行っていきたい、と考えている方のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。